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第35回りっつん夜学 アートセラピー「アートで育てるワタシの花」りっつんスタッフ 池田麻衣子さん

第35回りっつん夜学。今回のテーマはアートワークセラピーです。ファシリテーターは池田麻衣子さん。りっつんの料理人として、また第20回りっつん夜学でボイストレーニングのレッスン(*1)をしてくださった講師としてもおなじみの池田さん。今宵はアートワークセラピーグループ ハミングバード(*2)の一員として、りっつんの夜にすてきな花を咲かせてくれました。(*リンクの紹介)

アートワークセラピーとは?

「アートセラピーと聞いたとき、みなさんはどんなイメージが浮かんできますか?私たちが提供するアートセラピーは『プロセスアートセラピー』というもので、素材や過程を大切にしています。
素材に触れて感じる気持ちを大切にしたり、気持ちのままに腕を動かしたり、その時の気分で色を塗ってみる。それだけでも感情の発散や浄化につながるセラピーです。
アートセラピーで表現するものは、ウマイ・ヘタは全く関係ありません。そして表現したものについて、他の人からみて何かが分かるというものでもありません。表現していく過程や、表現したものについて話をすることで自分自身のことについて発見があったり、気持ちが楽になっていきます。
ワークをする過程を大切にしたい私たちは『アートワークセラピー』と呼んでいます。」 (ハミングバード HPより)
池田さんが初めてアートワークセラピーを体験したとき、自分自身がとても解放された感覚になったそうです。アートワークのプロセスの中でさまざまなメッセージを得、自分を理解し、より良く生きていく。そんなアーワークセラピーに夢中になった池田さん、今回の夜学でとりあげたお題は「アートで育てるワタシの花」です。

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花、花、花

花、花、花

どうして「花」なのか?池田さんが説明してくれました。
「私は毎日りっつんまで自転車で通勤しています。通勤途中、道端に咲く花の美しさに魅了されていました。そこには花の命の輝きがありました。日本語には『花盛り』や『一花咲かせる』など、花を使った言葉がたくさんあります。人間の生き方や毎日の出来事の中にも『花』があります。『花』は人の生活に欠かせないものの一つでもあるのです」

さらに、池田さんはこれまでの人生の中で「花」を感じた印象的な出来事が2回あったと言います。一度目は大学生の頃、バンド活動をしていた池田さんは、ライブ中にとても盛り上がってバンドのメンバーやお客さんと一体化するような瞬間を感じました。それは、バンドのメンバーが「このライブをおかずに一週間飯が食えるな」と言ったほど、すばらしいものだったそうです。「このライブは私の人生の中で大輪の花だった」のだそうです。

さらに池田さんにとってもうひとつの花は、とても身近な花でした。「家族と電話で話すとき、心を開いて話すと、まるで花畑にいるような温かい気持ちになります。小さな花がたくさん舞っているみたいです。ふとそんなことを感じた瞬間、この小さな花を糧にして、毎日温かい気持ちで生きていくことができるな、と思いました。」
大きな花、小さな花、どちらもとても素敵な花です。皆さんの花はどうでしょうか・・・?

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種から花へ

種

夜学の開始前、皆さんに入り口でひとつずつ「種」を選んでいただきました。ビーズやフェルトでできた種です。色は赤い色、青い色、キラキラ光っているもの、虹の様にいろんな色が混ざったものとさまざまです。4~5人のグループに分かれてテーブルにつき、それぞれの「種」を見て思い浮かんだ「花」を紙の上にクレヨンで描いてみました。興味深かったのは、女性の参加者が花だけを平面的に描いた人が多かったのに、男性の参加者は茎や根っこまで含めた立体的な花の絵を描いていたことです。男性と女性でもこれだけ違うのですから、個々人の違いはさらにユニークなものでした。ただ「花」を描いてくださいといわれただけなのに、皆さんの紙の上にはさまざまな花が咲いて一つとして同じようなものはありません。


夜学風景


種から花へ

出来上がった花を見せ合って一人ずつ自己紹介をしながら、どんな気持ちで自分の「花」を描いたのか説明していきます。「シェア」と呼ばれる作業です。

「種から出てくるエネルギーを表現した」
「ひまわりを描いてみたのだけど、まだ季節じゃないのでおぼろげなタッチにしてみた」
「花が太陽に向かっていく感じを描いてみた」
「なんだか描いているうちに最初に思っていたものから変わっていった」

人の数だけ花があります。各グループでのシェアが終わると、全体を代表して2名の参加者の方が自分の「花」を見せて紹介してくれました。赤い種を選んで花を描いた女性は「赤い種から赤い花が開いていく様子を描いてみたけど、描いていくうちに緑色も花の中に入ってどんどん大きくなっていきました。現実の花じゃないみたい、とても大きなエネルギーの広がりを表現してみました」と言います。もう一人、花の茎や根まで表現した男性は「明るい花をイメージして描きました」と一言。とてもアバンギャルドな花が表現されていました。

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さらに創造をふくらませて・・・

「では、その種にどんな栄養があればそんな花になっていくのか、少し考えてみてください。ここにある素材を使って花に栄養を与えるような表現をしてみてください。時間は40分です。」
そこに用意されたのはさまざまな色の絵の具、色鉛筆、折り紙、リボン、花びら、粘土、貝殻、小枝、フェルト、ペン、などなど。皆さん、思い思いの材料を手にとってさまざまなオブジェを作っていきます。絵の上に貼り付けて立体的にしてみたり、絵からインスピレーションを得て、まったく独立したオブジェを作ったりとさまざまです。40分と言う時間はあっという間に過ぎていきました。

夜学風景

さらに創造性を膨らませて…

各グループで自分の作品を見せながら、気持ちを「シェア」します。
ある女性はタンポポの花をイメージし、風に乗ってふわふわと飛んでいく綿毛が犬にくっついたり、鳥にくわえられていく様子を描きました。さらにリボンやフェルトを巧みに使った木の上に見える太陽や風、人、水を表現して花が咲くのに必要な環境を表現しました。タイトルは「広がるわたし綿子」だそうです。なんとも素敵なオブジェです。

また、ある男性の参加者の方は「LOKI」という作品を見せてくださいました。このLOKIとは天使の名前で悪魔と神様の間を言ったりきたりするのだとか。花が咲いて、枯れて、土に戻ってまた新しい花になっていく、そんなサイクルを思い浮かべて、「花は決して死ぬことはない、枯れても土に落ちて広がってまた再生する」そんな力を表現したと言います。力強く伸びた植物の上に選ばれた「種」が乗っていました。

また、ある方はとても力強い土台の上に立つ花を表現していました。「一人の人間がいろんな人の力をかりて生きているように、花も土や水やいろんなものの助けが必要です。一人じゃないように、さびしくないように、しっかりとした土台を作ってみました」と言います。


さらに創造性を膨らませて…

最後に全体から2人の参加者の作品を皆で「シェア」しました。しっかりと大地に根を張り、素材を工夫して水、風などを表現し、最初に選んだ「種」を守るように全体の要素が絡み合っています。「気がついたら自分の好きな素材が集まっていた」のだそうです。いろんな素材に囲まれた「種」はこれから花開いていくのを待っているのでしょうか。

もう一人は「天空の城ラピュタ」のようなオブジェでした。「自分の中に幸いの種を育てたい」と言う気持ちからオブジェの題名は「さちさん」。育てる気持ちに敬意を表し、目に見えない根っこの部分を大切に思ってつけられた名前です。


そして、あっという間に時間が過ぎていき、まかないの時間となりました。

本日のまかない

<本日のまかない>

今回は…メニューも「色」をテーマにしてみました!
◆五色丼
◆緑豆と玉ねぎのレタススープ
◆あらめサラダ
◆苺と豆乳の三層ゼリー


夜学風景

ご飯を食べながら、いつものようにいろんな話題が飛び交います。今回はアートワークセラピーを以前に経験した方もいらっしゃいました。「作品を作る前に考えるのではなくできてから考えること、出来上がった自分の作品を見てびっくりすることもある」のだとか。そして皆さんの意見の中で多かったのが、「自分の思っていることをうまく表現するのは大変」と言うことです。

池田さんによると、アートワークセラピーの目的はその人のクリエイティビティをスムーズに開放してあげること、そして他の人とつながり、本当の気持ちを伝え合って生きることなのだそうです。さらには自分が何を言いたいのか、伝えたいのかを理解すること、そして人と本当の意味で「かかわっていく」ことにまで深めていくこと。アートワークセラピーのグループは、それぞれのグループによって目的が違うこともありますが、ハミングバードではまずプロセスを「楽しむ」ことをいちばんの目的としています。

夜学が終わり、皆さん興奮冷めやらぬ表情でそれぞれの作品を持ち帰りました。

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参加したみなさんの感想

  • ◆「こうじゃなければいけない」ということも「こうあるべき」というものもなく、
    自分の名かにあるものを自由に表現する。たぶん私はすごくとまどうのではないかと思います。
    これを作って、と決められていることはとてもラクなことなんですね。
  • ◆粘土をこねたり、紙を切り貼りしたり、絵を描いたり…何年ぶりでしょうか。
    手を動かして何かを作り上げていくことそのものが楽しくて、無心になっていました。
    作り始めてみれば何かのスイッチが入ったかのように気の向くまま。
    とてもすっきり、リラックスできたように思います。
    すてきな時間をありがとうございました。お食事もと~っても美味しかったです。
  • ◆小さな時を思い出しました。粘土、絵の具、のりを使うことは今となってはあまりないですからね。
    また新しい出会いがたくさんあり、楽しかったです。
  • ◆アートセラピーに取り組みながら、自分の中で大切な時間がもてたような気がします。
    お食事も、とても美味しく、体にもよいものばかりで、満足しながらうれしくいただきました。
    どうもありがとうございました。
  • ◆久しぶりに脳の中の違う部分が動いたようで、頭がスッキリしました。
    私の種はこれからどこへ行くんだろうとちょっと不安と期待の混じり合った気持ちでいっぱいです。
    絵でみると、大輪の花を咲かせるところへ流れていくようなので、ちょっと安心しました。

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「うるおいプラス」掲載のご案内

今回、取材に入られた「うるおいプラス」さんのHPで、本夜学が取り上げられています。「6月の特集」ページはコチラからどうぞご覧下さい。

今回の夜学のご案内

【第35回】 5月28日(木)19:00~21:30
アートワークセラピー「アートで育てるワタシの花」
ファシリテーター:りっつんスタッフ 池田 麻衣子
アートワークセラピーハミングバードとして16名のセラピスト集団で活動中。
財)生涯学習開発財団認定アートワークセラピスト
まかないつき学費 2,000円+材料費 500円
定員 15名(先着順。定員になり次第締め切らせていただきます。)
持参していただくもの:作ったものを持ち帰る袋(マチ付紙袋・ショッピングバッグ 等)

今回はりっつんスタッフ池田による、アートセラピーのワークショップです。以前の「ボイストレーニングワークショップ」で登場した"歌う料理人"が再び…!目には見えない心の模様。アートでワタシの中にある無限の可能性に触れ、それを目に見えるイロやカタチにしていきます。目で見て、触れて、育んでいく、大人になってからも必要な自分のための時間。そんな時間をりっつんで過ごしませんか。ものを作ることが好きな方、自分の中にモヤモヤを抱えている方、創作が苦手な方も大歓迎です。ご自身の作品はお持ち帰りいただけます。皆さんのご参加をお待ちしております。

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■お問い合せ:夜学についての内容および講師の個人的なお問い合わせについては、メールで承っております。

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